オンラインゲーム ゲーム内メッセージ機能を利用する際のマナーと注意点
オンラインゲーム ゲーム内メッセージ機能を利用する際のマナーと注意点
多くのオンラインゲームには、プレイヤー同士がテキストメッセージをやり取りするための機能が実装されています。これはゲーム内メール、フレンドメッセージなど、様々な名称で呼ばれますが、共通して相手がゲームにログインしているかどうかに関わらずメッセージを送れるという特徴があります。この機能は、通常のチャットのようにリアルタイムでのやり取りが難しい場合や、特定の相手にのみ連絡を取りたい場合に非常に便利です。しかし、その特性ゆえに、いくつか気を付けるべきマナーや、トラブルに繋がる可能性のある点も存在します。
ゲーム内メッセージ機能の役割と基本理解
ゲーム内メッセージ機能は、リアルタイム性の高いテキストチャットやボイスチャットとは異なり、非同期のコミュニケーションツールとして機能します。つまり、メッセージを送っても相手がすぐに読むとは限らず、返信がいつ来るかも分かりません。この非同期性こそが、この機能の利便性であると同時に、マナーを意識する上で重要なポイントとなります。
主に以下のような目的で利用されます。
- 相手がオフライン時に連絡を取りたい場合
- 特定の相手にのみ、他のプレイヤーに知られずに伝えたいことがある場合
- アイテムやゲーム内通貨を相手に送付したい場合(ゲームの仕様による)
- 後で確認してほしい情報(集合場所、共有URLなど)を伝える場合
これらの利用シーンを踏まえ、相手に配慮したメッセージの作成と送信を心がけることが、良好な関係を維持する上で大切です。
ゲーム内メッセージの基本的なマナー
ゲーム内メッセージを送信する際には、いくつかの基本的なマナーを守ることで、相手との円滑なコミュニケーションを図ることができます。
- 件名をつける: 多くのゲーム内メッセージ機能には件名を付ける項目があります。メッセージの内容が一目で分かるような件名を付けることで、相手はメッセージを開くかどうかの判断がしやすくなります。例えば、「〇〇(イベント名)の件」「△△(アイテム名)のお礼」など、具体的な件名を心がけましょう。
- 内容は簡潔に分かりやすく: メッセージ本文は、要件を明確に、簡潔にまとめましょう。長すぎる文章は読むのに時間がかかり、相手の負担になる可能性があります。伝えたいことが複数ある場合でも、箇条書きにするなど工夫を凝らすと良いでしょう。
- 返信の催促をしない: ゲーム内メッセージは非同期コミュニケーションです。相手がいつメッセージを読むか、いつ返信できるかは分かりません。メッセージを送ったからといって、すぐに返信を求めたり、返信が遅いことに不満を示したりすることは避けましょう。相手にも生活があり、ゲームにログインできない時間帯や、ログインしていてもメッセージを確認できない状況があることを理解することが重要です。
- ゲームと無関係な個人的な話題を避ける: ゲーム内メッセージは、基本的にゲームに関する話題のやり取りを想定したツールです。必要以上に個人的な話題や、ゲームと全く関係のない内容のメッセージを送り続けることは、相手を困惑させてしまう可能性があります。
- プライバシーに配慮する: 相手のリアルな個人情報(住所、電話番号など)を聞き出そうとしたり、自分の個人情報を安易に伝えたりすることは避けましょう。ゲーム内での交流は、基本的にゲームの中での関係に留めることが安全です。
これらの基本的なマナーを守ることで、メッセージを受け取った相手は安心して内容を確認し、都合の良いタイミングで返信することができるようになります。
よくあるトラブル事例と対策
ゲーム内メッセージ機能の利用において、想定されるトラブル事例とその対策を知っておくことは、未然に問題を回避し、安心して利用するために役立ちます。
事例1:メッセージを送ったのに全く返信がない
- 原因: 相手がゲームに長期間ログインしていない、メッセージ機能の通知を見ていない、忙しくて返信する時間がない、あるいは意図的に返信していない(返信する内容がない、関わりたくないなど)。
- 対策: メッセージの即時性に過度な期待を持たないことが重要です。急ぎの用件であれば、相手がログインしているタイミングでテキストチャットなどで声をかける方が良いかもしれません。また、返信がないからといって連続して同じ内容のメッセージを送り続けたり、強い言葉で返信を催促したりすることは避けましょう。相手には返信する義務はありません。もし、メッセージを送る頻度が多いと感じられる場合は、一度メッセージの送信を控え、他の交流手段を検討する、あるいはしばらく相手からのアクションを待つといった対応が考えられます。
事例2:一方的な長文メッセージや連続送信を受ける
- 原因: 送信側がメッセージの非同期性を理解しておらず、チャットのように一方的に話しかけてしまう、あるいは自分の都合や感情をそのままメッセージに乗せてしまう。
- 対策: まずは冷静にメッセージの内容を確認します。もし、返信の必要がない内容であれば、無理に返信する必要はありません。返信が必要な場合でも、簡潔に要件のみを返す、あるいは「後でゆっくり返信します」など、返信に時間がかかる旨を伝えるといった対応が考えられます。メッセージの頻度があまりにも多い、内容が迷惑だと感じる場合は、ゲーム内のブロック機能を利用することも検討しましょう。ブロック機能は、特定のプレイヤーからのメッセージ受信を拒否するための機能です。
事例3:ゲーム内メッセージを使った迷惑行為
- 原因: スパムメッセージ(広告、詐欺)、暴言や誹謗中傷、ストーカー行為まがいのメッセージなど、メッセージ機能の匿名性や非公開性を悪用するプレイヤーが存在する。
- 対策: 不審なメッセージや不快な内容のメッセージを受け取った場合は、絶対に返信しないことが鉄則です。返信することで、相手に反応があったことを知らせてしまい、行為をエスカレートさせる可能性があります。メッセージ機能には、送信者をブロックする機能や、ゲーム運営に通報する機能が備わっていることが一般的です。これらの機能を活用し、速やかに対応しましょう。特に、現実の個人情報を聞き出そうとするようなメッセージには十分注意が必要です。
事例4:アイテムやゲーム内通貨の送付ミス、または詐欺
- 原因: 宛先を間違える、送るアイテムを間違える、あるいはアイテム送付機能を悪用した詐欺行為(「アイテムを送ればお礼に高額のアイテムを送る」など)に巻き込まれる。
- 対策: アイテムやゲーム内通貨をメッセージに添付して送る際は、送信前に宛先、送付するアイテム、金額などを何度も確認しましょう。一度送ってしまうと取り戻せない場合がほとんどです。また、ゲーム内で知り合ったばかりの、あるいは面識のないプレイヤーから、通常では考えられないような条件でアイテムの送付を求められた場合は、詐欺の可能性を疑い、絶対に応じないようにしましょう。信頼できるフレンドやギルドメンバー以外との高価なアイテムのやり取りは、十分な注意が必要です。
より良いメッセージ交流のためのヒント
これらのマナーやトラブル対策に加え、メッセージ交流をより円滑にするためのヒントをいくつかご紹介します。
- 丁寧な言葉遣いを心がける: 親しい間柄であっても、メッセージではテキストチャットよりも少し丁寧な言葉遣いを意識すると、誤解を生みにくくなります。
- 感謝やお礼を伝える: 何かしてもらったり、情報をもらったりした際には、ゲーム内メッセージでお礼を伝えることで、相手との関係性を良好に保つことができます。
- 絵文字やスタンプを活用する: ゲームによっては、メッセージ機能で絵文字やスタンプを使える場合があります。これらを適切に利用することで、テキストだけでは伝わりにくい感情や雰囲気を伝えることができ、親しみやすさが生まれます。ただし、相手が不快に感じない範囲で使用することが大切です。
まとめ
オンラインゲームにおけるゲーム内メッセージ機能は、非同期のコミュニケーションツールとして非常に便利な機能です。しかし、その特性を理解せず利用すると、思わぬトラブルに繋がる可能性も否定できません。
メッセージを送る際は、相手の状況を推測し、件名をつけて内容を簡潔にまとめる、返信の催促はしない、といった基本的なマナーを意識することが重要です。また、返信がない、迷惑メッセージが届く、といったトラブルに遭遇した場合は、冷静に状況を判断し、ブロック機能や通報機能を活用するなど、適切な対処を行うことが自身の安全を守る上で大切です。
これらのマナーと対策を実践することで、ゲーム内メッセージ機能を安全かつ円滑に利用し、オンラインゲームでの交流をより豊かなものにすることができるでしょう。